むちうち(頸椎捻挫)の症状と治療法 ― 完治までの道のり
むちうちは追突事故で頻繁に発生する代表的な怪我です。レントゲンやMRIに映りにくく軽視されがちですが、適切な治療をしないと数ヶ月〜数年単位で後遺症が残ることもあります。
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むちうちとは?
むちうち(むち打ち症)は、追突事故などの衝撃により頭部が前後に大きく揺さぶられ、首の筋肉・靭帯・神経などが損傷する状態の総称です。医学的には「頸椎捻挫」「外傷性頸部症候群」と呼ばれます。
事故直後はアドレナリンの分泌で痛みを感じにくいことが多く、数時間〜数日後に首や肩、頭などにじわじわと症状が出てきます。
むちうちの主な症状
むちうちの症状は多彩で、人によって大きく異なります。
- 首の痛み・こわばり・動かしにくさ
- 肩や背中の痛み・コリ
- 頭痛・めまい・吐き気
- 耳鳴り・難聴
- 手足のしびれ・脱力感
- 倦怠感・不眠
- 集中力の低下・気分の落ち込み
「首が動かしにくい」「天気が悪いと痛む」など、生活の中で違和感を感じるものはすべて医師に伝えましょう。
むちうちの分類
むちうちは症状の出方によっていくつかの型に分類されます。
- 頸椎捻挫型:もっとも多いタイプ。首〜肩の筋肉や靭帯の損傷
- 神経根症状型:神経根が圧迫され、腕や手のしびれが出る
- バレ・リユウ症候群型:自律神経の乱れで、頭痛・めまい・耳鳴りなど多様な症状が出る
- 脊髄症状型:脊髄が損傷し、下肢のしびれや歩行障害が出る重度のもの
- 脳脊髄液減少症型:脳脊髄液が漏れ出すことで起こる、まれな重症型
下肢のしびれや排尿障害がある場合は脊髄症状型の可能性があります。すぐに医療機関で精密検査を受けてください。
治療法
むちうちの治療は、急性期・回復期・慢性期の3段階に分けて進めます。
急性期(事故直後〜2週間)
炎症と急性の痛みを抑える時期です。安静を基本に、医師の指示に従って消炎鎮痛剤や湿布を使用します。整形外科でレントゲン・MRI検査を受け、骨や神経に異常がないか必ず確認しましょう。
回復期(2週間〜3ヶ月)
炎症が落ち着いてきたら、徐々にリハビリを開始します。整形外科でのリハビリと、接骨院・整骨院での手技療法を併用するケースが多いです。
この時期に十分なリハビリをしないと、痛みが慢性化したり、後遺障害として残るリスクが高まります。
慢性期(3ヶ月〜6ヶ月)
症状が長引く場合は、慢性期の治療に入ります。痛みの管理と、可動域の回復、自律神経のケアが中心です。鍼灸や運動療法を取り入れる院もあります。
症状固定(これ以上良くならないと医師が判断する状態)に至った場合、後遺障害等級の認定申請を検討します。
完治までの期間
むちうちの完治期間は、軽症で1〜2ヶ月、中等症で3〜6ヶ月、重症だと半年以上かかります。平均的な通院期間は3〜6ヶ月程度です。
適切な初期対応とリハビリの継続により、ほとんどの方は完治しますが、自己判断で通院を中断したり、医師の指示に従わないと長引くリスクが高まります。
通院でつまずかないコツ
保険会社から「もう治療を終了してください」と言われても、痛みが残っている間は医師の指示に従って通院を続けてください。
通院の継続が、慰謝料の額にもつながります。事故ナビでは、患者様の症状に寄り添う院を厳選してご紹介しています。
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